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【 もう一度見つめよう 食べ物の世界 】
幼児期の食事の意味するもの
タレント・食生活アドバイザー岡村麻純

幼児期とは離乳完了期の1歳から6歳未満の時期をいいます。この時期は、手指の運動機能や学習能力が目覚ましく発達し、自我が芽生えるため、これまで食べさせてもらっていた食事が自ら食べる食事になっていきます。そのため、食べる前に手を洗う、決められた時間に決められた場所で食事をする、箸やフォークの持ち方など、この時期に、基本的な食習慣を身に付けなければなりません。

といっても幼児期はまだ大人に比べて消化器官も弱く、全て大人と同じにすればよいというわけではありません。特に注意が必要なのは、この時期はまだ、体調に合わせて食品を選ぶことも、食欲に合わせて食べる量を調節することもできないことです。食べてくれるからといって何でも好きなだけ与えていては、食べ過ぎや栄養の偏りが生じ、体調を悪化させてしまう可能性があります。体に合った食べる量、バランスの取れた食事というものもこの時期に周りの大人から学ぶことなのです。たくさん食べてくれると、ついうれしくて、食べ続けるだけ与えてしまいがちですが、幼児期に必要なエネルギーは男女差、個体差はありますが1歳から2歳が1,000kcal前後、3歳から5歳が1,300kcal前後です。成人男性の必要エネルギー約2,500kcalと比較しても分かるように、まだ私たちの半分ほどのエネルギーで十分なのです。食べたいだけ食べるのが食事ではなく、「これでおしまい」ということを教えてあげることも必要です。

この時期の食事は家族そろってすることで、箸の持ち方や食事のマナー、よくかんで食べることなど基本的食生活を学び、精神発達を促すとされています。幼児期の食事は初めての学習です。与えるものと捉えずに、学びの一環として根気強く付き合ってあげることが大切です。

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