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自然界の動物は、生まれたばかりの赤ちゃんでも、おなかがすくとヨチヨチ歩いてお母さんの乳を飲みます。寒いと子ども同士が身を寄せています。テレビでもよく放映される光景です。生まれたときから自分を守るすべを知っているのです。
ところがヒトの赤ちゃんは、大きな声で生まれるのに、その後は空腹でも寒くても、何もできないで、ただ泣くだけ。全ては親任せです。
そのようなことから、ポルトマンという動物学者は、「ヒトの子は何もできない未熟な状態のまま生まれてくる」と言っています。ヒトの子は3歳ころになってようやく自分で行動できるようになるのですが、それまでのことは覚えていません。
赤ちゃんは多くの人の手を借りているうちに、自分で食べることができるようになります。おむつを使わなくても大丈夫になります。独り歩きができて、難しい日本語もしゃべれるようになります。
赤ちゃんは、大人の手を借りながらいろいろやっているうちに、順序を経て発達していくのです。
歩くようになるまでには、きっと転んだりぶつかったりすることでしょう。何でも食べられるようになるまでには、順序を経てですから親はずいぶんと手がかかることと思います。また難しい日本の箸の持ち方もできるようになります。それでもその間のことを、子どもは覚えていないのです。
このように親は毎日子どもに手をかけるから、赤ちゃんは自立できるのです。
赤ちゃんが自立できるのは、赤ちゃんの行動を危ないことから守ってあげられる親の存在があればこそ。手を取られることも日々の成長を感じる楽しみと考えましょう。
そして3歳ころになると話せば分かるようになって、みんなの仲間入りです。