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【 子育てQ&A 】
柑皮症とは?
Q. 5歳の長男は、ミカンが大好きでたくさん食べます。そのせいか手のひらや足の裏が黄色くなりますが、ミカンの季節が終わるころには、いつの間にか消えてしまいます。尿の色は普通ですが、特に心配はありませんか。
A. ミカンには、ビタミンAのもとになる「カロテン」という色素(プロビタミンA)がたくさん含まれています。このカロテンは脂肪に溶けるため、たくさんミカンを食べるとカロテンが脂肪に蓄えられて、肌が黄色くなるのです。特に黄色く目立つのが手のひらや足の裏で、尿が黄色くなることはありません。
ちなみに肝臓の病気で出る肌の黄色は、肝臓からの胆汁色素によるものなので、全身が黄色になります。白目も尿も黄色くなるので、ミカンのときと区別しやすいでしょう。
ところで、今の季節はミカンを食べることが多いので、ミカンと黄色い肌の関係が理解できますが、ほかにもカボチャ、トマト、ニンジンなどにもカロテンが多く含まれています。これらの食べ物を食べ過ぎても黄色くなりますが、ミカンのようにたくさん食べることは少ないので、気づかないのだと思います。
こうした事例をひとくくりにして「柑皮(かんぴ)症」と呼んでいます。この柑皮症もミカンのシーズンが過ぎるころには、見られなくなっていくのが普通です。
カロテンからのビタミンAは、視覚や皮膚の乾燥に対して必要なビタミンです。しかし、水溶性のビタミンと違って脂溶性のビタミンなので、取り過ぎると体に蓄積されて過剰症を起こします。
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