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【 皆で仲良く100歳食 】
風邪のひき始めに納豆汁
食文化史研究家永山久夫

昔から伝わることわざとして「風邪のひき始めに納豆汁」というのがあります。

ぞくぞくっとして風邪をひいたかなァと思ったら、刻みネギをたっぷり散らした納豆汁を食べる。すると体の芯からポカポカしてきて、免疫力も強くなり、ケロリと治ってしまう──という意味です。

納豆の場合、大豆に含まれているタンパク質が、納豆菌の消化酵素によってアミノ酸に分解されているので、体内への吸収が早いといえます。まるでスタミナドリンクのような即効性があるのです。

また、アミノ酸には、体の免疫力を強め、風邪をひきにくくする働きがあり、同時に、脳を活性化する働きもあるので、集中力を高め、物忘れを防ぐ作用が期待されています。納豆に多く含まれているレシチンも、物忘れや認知症を回避する成分として脚光を浴びています。さらに、血液のサラサラ効果で話題になっているナットウキナーゼもたっぷり含まれています。

こうした納豆をベースに作るのが、雪国の名物である納豆汁です。

材料の大将はもちろん納豆。ネギ、ダイコン、シイタケ、ゴボウ、サトイモは乱切りで。出汁に豚のあばら肉を少々。

作り方は、鍋にサラダ油を少し垂らし、豚肉を転がします。納豆とネギ以外の材料をさっといためたら日本酒を注ぎ、水を加え、ぐつぐつと煮ましょう。材料が軟らかくなったら、まな板の上でトントンとたたいておいた納豆を入れ、ネギを散らして出来上がり。みそで味つけ、日本酒もほんのひと垂らしします。

納豆を入れたらすぐ火を消します。生きた酵素であるナットウキナーゼが熱に弱いためです。器にたっぷり取ったら、汗をかきながら食べましょう。体が温まりますよ。

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