栽培講習会で酒米「山田錦」増産を呼び掛け

JA兵庫みらい三木営農生活センターは5月20日、三木市内の口吉川地区と細川地区の営農組合で構成する三木北部営農組合協議会に高品質な酒造好適米「山田錦」の増産を呼びかける栽培講習会をJA豊地支店で開きました。同センターが、同協議会に対象を絞った講習会を開くのは初めてです。

同センター管内は、栽培の歴史的な経緯や地質、地形などから最上級の「山田錦」が取れる「特A地区」です。特A地区はa、b、cの3つに区分され、口吉川地区は「特A―a」、細川地区は「特A―b」。特A地区のなかでも上級の産地とされ、両地区で栽培される「山田錦」は、全国の酒造メーカーの垂ぜんの的。高品質な酒米の増産を求める声が相次いでいます。

各集落営農組合では大型機械を導入するなど、農作業の低コスト化を推進しています。

「山田錦」の省力化と高品質化を目的とした栽培技術の向上にも取り組んでいます。

講習会は、手間暇を惜しまず、粒張りの良い酒米の栽培に取り組み、高品質な「山田錦」の収量増につなげるのが狙い。JA三木営農生活センターや同センターの地域農業の担い手に出向くJA担当者(愛称TAC=タック)、同協議会が開催を企画しました。

加西農業改良普及センターの田中敬担当課長補佐が講師を務めました。

県内産「山田錦」の選別基準である2・05㍉の規格に適合した粒張りの良い米の生産に向けて、土づくりや田植えから中干しまでの管理、除草効果の高い代かきの方法などについて説明しました。

参加した生産者らは「大粒な酒米の豊作を目指して栽培技術の改善に努め、特A地区の中でも上級の産地としての誇りを胸に、2014年産米の栽培に挑みたい」と誓い合っていました。

(写真説明)中・下段の写真2枚は、「山田錦」の田植えに向けて代かきを行う営農組合の組合員

08:57 この記事のURL 営農日記

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