畑にゴボウの花

「ゴボウの花を見たのは初めて。クリのイガのようにとげがあり、孫と一緒に衣類にくっつけて遊んでいます」と笑う三木市志染町窟屋の告野衞治さん。

自宅前の畑の片隅には、普段目にすることがないゴボウの花が咲いています。

ゴボウ栽培の経験はあっても実際に花を見たという人がなく、「珍しい」と刈り取らず、しばらくそのままにしているつもりです。

畑の一畝でゴボウを自家栽培する告野さん。だが、そこから数十㍍の距離があり「なぜこの場所でゴボウが成長し、急に花が咲いたのか分からない」と首をかしげます。

ゴボウの草丈は2㍍ほど。先日の大雨で根元から倒れてしまいましたが、6月中旬からアザミに似た紫色の花が咲いています。

ゴボウはキク科の植物。根を食用にし、春に種を播く品種は、その年の秋に収穫します。

JA兵庫みらい営農経済部営農振興課では「収穫せずに放っておくと冬を越し、翌年の6月中旬から花を咲かせる。開花するまで畑に残さないことから、農家の人たちでもめったに目にすることはないでしょう」と話していました。

定年退職後、野菜作りを初めて5年ほど。告野さんは「孫に新鮮で安全な野菜をたくさん食べさせたい」と意気込みます。

告野さんの孫で、小学校3年生の大東亮太君は、サッカーの練習に励む毎日。おじいちゃんの栽培したゴボウを食べて、ドリブルで相手選手をごぼう抜きとなるか?

(写真:平成26年6月28日、三木市志染町で)

15:36 この記事のURL 営農日記

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