動物園飼育員が苦労や秘話を披露

日本で初めてホッキョクグマの人工哺育に成功した愛媛県立とべ動物園の飼育員、高市敦広さんの講演会が5月11日、JA兵庫みらい三木市久留美支店でありました。

三木市久留美支店と、同支店管内のJA利用者らでつくる三木タイガークラブの創設50周年を記念して開かれた講演会。地域住民など約70名が参加しました。

同支店もファンづくり活動の一環として協賛。職員が案内資材を作り、窓口や渉外活動などで参加者を募集しました。

高市さんは「小さな命との対話~白クマピースと歩んだ14年~」と題して講演。

高市さんは、1999年に生まれてまもなく母親に見放されたホッキョクグマ「ピース」を、母親代わりに育ててきました。

それまで、日本での人工哺育では76日しか生かすことができなかった記録を現在も大きく更新しています。

ピースについて「わが子のような、母親のような、恋人のような存在」と話し、赤ちゃんのころから家に連れ帰って世話をし、成長を見守ってきたエピソードや、さまざまな苦労を経て飼育員として成長することができたこと、また見ているだけで可愛く愛おしい魅力などについて話した高市さん。

参加者らは、「飼育のときに危ない目にあったことはないか?」「自分の名前を認識しているのか?」などと質問し、ホッキョクグマの生態や飼育についての理解を深めていました。

同支店の古谷浩継支店長は「動物に深い愛情を持って接すると信頼関係が芽生えるのは、人と人とのふれあいでも共通する。地域のお客様には、今後も親身になって対応し、信頼関係を築いていきたい」と話していました。

15:00 この記事のURL JAファンづくり活動, トピックス

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